スポーツ外傷・障害

当院ではスポーツ活動で起きた外傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫等のケガ)、オーバーワークによる痛み、障害に対して的確に評価し、施術、運動療法を行いスポーツ復帰に向けてサポートします。

☑ボールを投げると肩や肘が痛くなる

☑練習中に転倒し手首が腫れて痛みがある

☑ボールのキャッチに失敗し突き指をした

☑足首を捻り足がつけない

☑長時間走ると脚のすね辺りが痛い

☑ジャンプや着地で膝が痛い

☑相手と衝突し太ももに膝が入った

☑運動をするとだんだん腰が痛くなる

☑大会前にケガをしたがなるべく痛みなく試合に臨みたい

☑手術をしたが復帰しても痛みが残っている

スポーツに関するケガやお悩みなど何でもご相談ください。

最善の方法でスポーツ復帰をサポートさせて頂きます。

 

よくみられるスポーツ外傷・障害

(上肢)
腱板損傷、肩峰下インピンジメント、インターナルインピンジメント、上腕二頭筋長頭腱炎、野球肩、リトルリーガーズショルダー、SLAP損傷、ベネット損傷、外側上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(ゴルフ肘)、肘内側側副靭帯損傷、野球肘、離断性骨軟骨炎、TFCC損傷、掌側板損傷、中央索損傷、鎖骨骨折、肩関節脱臼(バンカート、ヒル・サックス)、肩鎖関節脱臼、胸鎖関節脱臼、上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折、内側上顆骨折、橈骨頭・頸部骨折、肘関節脱臼、橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折、中手骨骨折、指骨骨折、骨端線損傷、槌指(マレットフィンガー)
(下肢)
鼠径部痛症候群(グロインペイン)、ばね股、大腿四頭筋・大腿二頭筋肉離れ、大腿部打撲(モモカン)、骨化性筋炎、オスグッドシュラッター病、ジャンパー膝、膝蓋腱炎、側副靭帯損傷、半月板損傷、円板状半月、前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷 シンディングラーセン病、鵞足炎、腸脛靭帯炎(ランナー膝)、タナ障害、離断性骨軟骨炎、下腿三頭筋肉離れ、シンスプリント 足関節外側靭帯損傷・内側靭帯損傷、二分靭帯、有痛性外脛骨、シーバー病、 アキレス腱断裂、アキレス腱炎、足底腱膜炎、踵骨棘 恥骨疲労骨折、膝骨挫傷、膝蓋骨脱臼、下腿骨疲労骨折、外果・内果骨折、距骨骨折、踵骨骨折、中足骨骨折(疲労骨折)、趾骨骨折
(顔面・脊柱その他) 
顎関節脱臼、急性頸部捻挫、バーナー症候群、頸椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、急性腰部捻挫、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、(分離)すべり症、肋骨骨折

評価

痛みの原因を問診・視診・触診・徒手検査に加え超音波観察装置(エコー)を用いて判断します。

エコーによる観察 / 投球障害肩の徒手検査の様子

 

また柔軟性のチェックや歩行・スポーツ動作の観察を行い早期復帰や再発予防に努めます。

柔軟性のチェック / 歩行観察

治療

痛みの原因に対して超音波治療器や微弱電流、LIPUS(低出力超音波による骨折治療器)などを用いて適切な施術を行い損傷部位の回復を早めます。

超音波治療器とLIPUS(低出力超音波治療器)による骨折治療

 

微弱電流(ATミニ)/ 立体動態波による治療

 

 

特に外傷においては、固定が必要な場合が多く、受傷初期にしっかりとした固定を行うことは痛みの軽減や組織の回復を早め、結果的にスポーツ復帰を早くします。

ギプス固定(足部、膝関節)

 

オルフィットを用いた指と手首の固定

 

運動療法

時期に合わせて可動域訓練や筋力訓練を行うことで、機能障害をできる限り残すことなく治癒を目指し、

早期のスポーツ復帰を目指します。

膝関節や足関節など下肢外傷時のトレーニングの様子

 

レッドコードを用いた体幹トレーニング

 

エアロバイクを用いたトレーニング / バランストレーニング

 

スポーツ復帰間近には競技特性に合わせたトレーニングを行い競技復帰をサポートします。
ラグビーのスクラム姿勢を再現したトレーニング / タオルを用いた投球練習  

    

部位別スポーツ障害

腰椎分離症

 腰椎分離症は椎骨(背骨)の椎弓根と呼ばれる部分に起こる疲労骨折です。

以前は先天性のものと言われていましたが、近年ではCT,MRIの発展によりスポーツなどが原因となる疲労骨折であることがわかってきました。したがって「骨折」であることから早期発見をして早期に適切な治療を行うことで骨癒合が可能となります。

     分離症の発生部位

 最近の研究では特にスポーツ活動を盛んに行う小・中学生の腰痛が1週間以上継続した場合、その約40~50%程度が分離症を発症していると言われています。したがってスポーツ活動を行うこどもの腰痛ではまず第1に分離症が疑われるかどうかを判断することが重要です。

分離症はCT画像により「初期」「進行期」「終末期」に分類され、さらにMRIではCTでもわからない「超初期」の分離症も発見が可能です。

当院では分離症にも力を入れている米田病院へ検査を依頼し分離症の早期発見に努めてます。

分離症は発見が遅れてしまい進行すると最終的に左右の椎弓根部が偽関節(終末期)となり、椎骨の前後のつながりがなくなるためとても不安定な状態になってしまします。特に小学生や中学生の若年者で両側分離(偽関節)が起こると将来的に「すべり症」に移行するリスクが高まります。すべり症が起こってしまうと将来、成人になったときに腰痛がひどくなったり時には神経症状を伴うこともあります。

したがって特に小・中学生の若いお子様では早期発見をし、スポーツ活動の中止硬性コルセットの使用を行うことで治癒(骨癒合)を目指すことが大切です。

当院では骨癒合に効果的なLIPUS(低出力超音波治療器)を用いて骨癒合率の向上を図り、時期に応じて適切なリハビリテーションを行っていきます。

LIPUS(低出力超音波治療器

 


野球肘(投球肘障害)

 「野球肘」という言葉は一般敵に浸透して使われていますが、実際は野球肘とは診断名ではなく、投球による軟部組織、骨軟骨組織の障害の総称であり、様々な障害や外傷が含まれます。

医学的に正確な表現をすると「投球肘障害」と言われます。

 野球肘は、損傷する部分により「内側型」「外側型」「後方型」と分類されます。この分類のなかでも損傷する部位は様々あります。
さらに損傷部位は年齢によっても違いがあります。成長期の子どもは骨がまだ未熟であるため、靭帯や筋肉よりも外力に弱いです。よって繰り返しの投球や一度の強度な投球により骨・軟骨組織を痛めやすいです。

一方成人の大人の骨は成熟していて硬く、骨よりも靭帯や筋肉などの軟部組織の方が弱いため痛めやすくなります。(下図)

 野球肘で特に問題を有する障害は成長期の離断性骨軟骨炎です。検診などで早期に発見されれば保存的に治癒されることが多いですが、発見が遅れ、病態が進行している場合は手術が必要になることがあります。
 発症する原因となる外力は、内側型の場合は靭帯や筋の牽引力により起こり、外側型の場合、骨同士がぶつかる圧迫力により起こります。

後方型は外側型と同様に骨同士がぶつかる圧迫力で起こります。

当院では、野球肘の損傷部位を問診・視診・触診および野球肘の病態の観察に有効なエコー観察装置を用いて正確に病態を判断し、早期発見に努めて施術を行っています。